C320 : 生体機能解析室

この部屋は生体機能解析室で、主に分子生物学実験を行うための部屋です。

実験台

この部屋の実験台では、ポリアクリルアミドゲルの作成、アガロースゲル電気泳動やその他多くの分子生物実験を行います。そのため、合成用実験台とはまた一風異なる様子になっております。ちなみに、手前に見えているのは、PCR用のサーマルサイクラーです。この部屋にはこのようなサーマルサイクラーが数台あります。

CO2インキュベーター、クリーンベンチ

左がCO2インキュベーターで、この中ではヒト由来の細胞を培養しております。こちらで培養している細胞は、隣にあるクリーンベンチ内で世話をします。このクリーンベンチ内には殺菌灯があり、培養液中に細菌が入らないように、風向が調整されています。

Bio-shaker BR-300LF / TAITEC

液体培地を入れた大型三角フラスコを振とう撹拌するための装置です。小型の試験管などを振とうすることもあります。こちらでゆっさゆっさ振り混ぜながら、菌の培養を行います。遺伝子組換えを行った大腸菌の培養をすることが多いです。

Avanti HP-26 XP / BECKMAN COULTER

これは超遠心分離器です。振とう培養した細胞を超音波などで破砕した後、固体と上清に分けるために用いられます。ローターは交換可能で、大きさに応じて交換することが可能です。

オートクレーブ、超低温フリーザー(2台)

一番左がオートクレーブです。高圧・高温にすることができ、これを用いてさまざまなものの滅菌処理を行います。超低温フリーザーはマイナス80度まで冷やされており、急速凍結させた酵素や菌体の保存をしています。

AKTA purifier / GE Healthcare

こちらは遺伝子組換え実験により調製した酵素などを精製する装置です。4℃のチャンバー内で用いることができるため、酵素をある程度安定に取り扱うことができます。カラムはHiTrapSP、DEAE、MonoQ、ゲル濾過カラムなど数種類保有しています。

IX-71 倒立型リサーチ顕微鏡 / Olympus

2009年度に当研究室に導入された細胞を見るための顕微鏡です。明視野はもちろんのこと、蛍光顕微鏡としても使用する事ができ、そのために暗室にしてあります。また、カメラがPCと連動しているため、スナップを撮る事ができます。マイクロインジェクションも可能で、今後活躍の場が増えそうです。