Plenary
Lecture (21 July, 09:00〜09:45)
Prof. Hiroshi Miyasaka
“Multiphoton-Gated
Photochromic Reaction in Diarylethene and Fulgide Derivatives”
Oral
Presentation (21 July, 11:20〜11:40)
OC25 Syoji Ito, Kou Itoh, Takatsugu Kusumi, Kentaro Maeda, Satoshi Takei and
Hiroshi Miyasaka
“Microscopic Heterogeneity in Polymeric
Thin Film Material
Evaluated by Wide-Field
Fluorescence Microscopy”
Posers
(21 july, 18:00〜20:00)
“Conformatiomal Dynamics in
Dye-labeled Single-Stranded DNA
Revealed by Single-Molecule
and Ensemble Measurements”
PSII-P99 Tetsuro Katayama, Yukihide Ishibashi, Yuji Morii and Hiroshi Miyasaka
“Obaservation of
Delocalization of Cationic State of Photoconductive Polymer System
in Femtosecond-Picosecond Time
Region”
Ken-ichi Yamanaka, Yasutomo Goto, Takao Tani, Tadashi Okada
and Shinji Inagaki
“Excited Excited-state
Dynamics of Biphenyl Bridged state Dynamics of Biphenyl Bridged
Organosilicas Organosilicas in
Solid Film in Solid Film”
というわけで、関西国際空港からフランクフルトへ、フランクフルトで飛行機を乗り継ぎマドリッドへ、マドリッドから高速鉄道(Renfe, Avant)を使ってトレドまで行ってきました。
マドリッド(特に深夜、早朝の地下鉄)は、スリ多発地帯という事前情報があったので、なるだけ固まって行動しました。しかし、学会会場のあるトレドは深夜でも安全で、非常に街並みがきれいでした。写真にあるトレド旧市街地は世界遺産にも登録されています。ただ、夜八時になっても外は明るく、夕方6時近くでも気温が38℃付近と室温22℃に設定されたレーザー実験室に慣れている僕らにとって非常にこたえました。
左:夕方18時のトレド旧市街地(世界遺産)風景
右:滞在先ホテルからのトレド市街地の夜景
さて、本題の参加した学会は、ICP2009 (International Conference on
Photochemistry)で、二年に一回のペースで行われています。前々回は、オーストラリアのケアンズ、前回はドイツのケルン、今年は、スペインのトレドでした。この学会は日本で言う「光化学討論会」にあたり、光にまつわる様々な分野(光有機化学というよりも光物理化学がメインですが)の発表が行われています。最近流行の単一分子分光、イメージングから始まり、電子・エネルギー移動といったオーソドックスな反応ダイナミクス、最後にはコヒーレントコントロールと本当に幅広い分野があり、活発に議論がなされていました。特に、各Lectureの顔ぶれがすごくて、Keynoteでは、1999年にノーベル賞を受賞したA. H. Zewail、Plenaryでは、M.Oritt、M. A. El-Sayed、G. R. Flemingなど世界的に有名な先生の話を聞くことができました。宮坂先生も、Plenary Lectureということで、気合が入りまくりでした。
左:A. H. Zewail先生のKeynote Lecture
右:M. A. El-Sayed先生のPlenary Lecture
宮坂先生のPlenary
Lectureの様子です。Plenaryでさらに二日目と言うこともあり、
多くの参加者が、宮坂先生の話を聞いていました。
口頭発表をする伊都先生
(写真の写り具合が悪くてすみません。)
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ポスター発表直前の片山、石橋
(片山君の色は異常に黒いですね。)
ポスター発表中で、客を待つ梶
(ポスター発表がみんな同じ時間だったので、発表している写真がありません、ごめんなさい。
二時間程度、発表する時間がありましたが、ビアandポスターにもかかわらず、ひっきりなしに聴きにきてくれました。)
中日が、昼過ぎに終わったので、夕方は学会が用意したエクスカーションに参加しました。旧市街地を巡るツアーでした。はじめは、クーラーの効いたバスで、写真にあるようにトレド旧市街を遠くから眺めました。トレド旧市街部の3/4は川に囲まれていて、天然の要塞となっていました。ツアーの途中から、炎天下の中、旧市街地を歩くことになりました。学会の中日と言うのもあり、疲れが最高潮に達してしまいました。旧市街地は、世界遺産ということもあり、石畳、石で造られた大聖堂、住居など非常に街並みはきれいでした。
旧市街地の眺めです。川に囲まれていました。
大聖堂とトレド旧市街地
ツアー終了後、みんなで夕食を食べました。スペインと言えば、パエリア、イベリコ豚が有名ですので、本場パエリア、豚を味わいました。今回の学会は、他の学会とは異なり、日本人の舌に良く合う味付けで、チャレンジングな料理を食べて、口に合わなかったということはありませんでした。ただ…、葉っぱがないです、緑黄色野菜がないので、胃腸が困っていました。おかげで、ホテルの朝食で出るトマトジュースにはまってしまい、帰りの飛行機でも注文しまくりでした。
パエリアです。左がシーフード、右がイカ墨です。
宮坂先生がPlenary Lectureということもあり、ポスター発表では、多くの人が聴きに来て、有意義な議論が出来ました。これらの経験を元に、より一層、研究に励みたいと思います。