9月24日〜27日
いっぱい発表してますな。
2p011 インジゴカーミン励起一重項状態のダイナミクス
（阪大院基礎工・極限研セ）○松田広久，田栗亮，長澤裕，岡田正
Abstract 人工色素のチオインジゴは発光性でtrans-cis異性化する長い寿命の励起状態を持つのに対し、天然色素のインジゴは励起状態でtrans-cis異性化せず、短い寿命を持つ。これはインジゴの分子内水素移動が異性化を妨げているからであるといわれている。そこで今回我々は、フェムト秒Cr:Forsteriteレーザーを用いポンプ-プローブ法でインジゴカーミンを測定した。測定の結果、２つの減衰成分とともに超高速の立ち上がり成分が見つかった。
2p012 フェムト秒Pump-Probe法によるCytochrome c のダイナミクス
（阪大院基礎工）○田内啓士，齋藤唯，中島聡，岡田正
Abstract キャビティーダンパーを導入した10fsオーダーのTi:Sapphireレーザーを用い、極大波長400〜410nm、スペクトル幅20nmのpump-probe法でヘムタンパクのCytochrome
c を測定した。Soret帯のピークの長波長側で励起した時と短波長側で励起した時では基底状態のホールの回復の様子が異なることが分かり、ヘム周辺構造との関わりを検討中である。
4B05 Excited State Dynamics of Tris-(2,2'Bipyridine)Ruthenium(II):Fluorescence
Up-Conversion Study.
（阪大院基礎工）○A C Bhasikuttan，鈴木正弥，中島聡，岡田正
Abstract Emission from the 1(MLCT) state of the Ru(bpy)32+
complex have been observed for the first time by femtosecond fluorescence
upconversion method. Ultrafast decay components and wavelength
dependent kinetic changes have been observed in alcoholic and
nitrile solutions. The lifetime of 1(MLCT) state is evaluated
to be 40+15fs in acetonitrile.
4B07 ２次元３パルスフォトンエコー
（阪大院基礎工・極限研セ）○長澤裕，清家和茂，室本崇之，岡田正
Abstract 我々はパルス幅２６フェムト秒の非常に安定なクロミウムフォルステライトレーザーを製作し、これを２次元３パルスフォトンエコーの測定に応用した。これによりポリマーガラス中の色素ナイルブルーの電子位相緩和過程を30kから室温まで温度変化させて測定した。この結果電子の位相緩和は低温でも非常に高速であるが、位相情報を一度密度行列の対角項に記録すると１００ピコ秒後でも誘導エコーを発生できることがわかった。
4C08 溶媒和ダイナミクスの溶質分子構造・電荷分布依存性：RISMによる計算
（阪大VBL・分子研・阪大院基礎工）○西山桂，平田文男，岡田正
Abstract 相互作用点モデル（RISM）理論を用いて、溶質−溶媒平均エネルギー緩和の動的応答関数Ss(t)を計算した。極性溶媒を用い、溶質は16種類の幾何構造、それぞれについて４種の電荷分布を持つ場合を調べた。その結果、Ss(t)は溶質の幾何構造及び電荷分布に顕著に依存することを明らかにした。例えば双極子の場合、荷電間距離を増す・あるいは分子構造を複雑にするとともにSs(t)は単イオンの緩和に似た挙動を示した。更にSs(t)を溶媒の光学及び音響モードに分割した。溶媒緩和家庭に関し一般的に信じられている「早い時間領域では溶媒の分子論的振舞が、遅い領域ではバルクの緩和がそれぞれ優勢」という描像の妥当性を含めた議論を行う。
北海道到着当日、札幌に付いたのは５時近かったので学会に行かずサッポロビール園に行きました。田内君がなぜかとても感激してました。
ポスター会場はなぜかめちゃくちゃ混んでました。手前のP011とP012が松田君と田内君のポスターです。
夜のすすきのにくり出し蟹を食べました。ああ、うんめえ、生きててよかった。でもこの話を北大出身のやつにしたら「その店って食べ放題だろ？そんな蟹うまいのかよ？」と言われてしまいました。ぐぞ〜っ、ぐやじい！
小樽に行きました。上の写真は小樽の運河ですが、普段ガイドブックに載らないような場所の写真を撮ってみました。
小樽の港には古ぼけた船が停泊してました。近くではロシア人らしき人達が立ち話をしてました。
小樽の鱗友朝市に行きました。朝３時からやってるそうです。北大のやつにバカにされたのが悔しくて生きた蟹をその場でボイルしたのをお土産に買って帰りました。確かに冷凍ものより甘味があってぷりぷりしてておいしいです。この蟹にありつけたのは学会中もまじめに学校に来てた４人の学生でした。