理研シンポジウム「第5回コヒーレント科学」
-凝縮系における超高速現象とその制御-
1月24日(金)14:10〜14:50 
「フォトンエコーでみる超高速分子間相互作用」
岡田正、長澤裕(阪大院基礎工・極限研センター)


東京はその日朝から雪でした。


しかし、その雪も理研に着く頃には雨に変わっており、かなりやる気をそがれました。


会場の鈴木梅太郎ホールです。鈴木梅太郎とはビタミンを世界で最初に発見しておきながら、英語で論文書かなかったので、その功績を認められていない人物です。(参考文献「栄光なき天才達」)

さてシンポジウムのほうですが、「コヒーレント」と名がつくわりにはコヒーレンスが本当に関連した発表は少なかったと思います。(レーザーさえ使っていれば、みなコヒーレント科学?)おもしろかったのは生物顕微鏡における最新の可視化技術ですかね?生きた神経細胞の2光子励起蛍光顕微鏡のビデオ画像とか、生きた細胞をレーザー照射によるショックウェーブで殺さずに切り離し移動させるとかすごい映像をいっぱい見せて頂きました。線虫が大腸菌を咀嚼する時の筋肉細胞の中のカルシウム濃度の時間変化まではっきり見えましたぜ。カルシウムイオンと錯体を形成した時にある特定の波長で蛍光を出す人工GFPを遺伝子操作で細胞内に組み込み、蛍光顕微鏡で間接的に可視化しているのだそうです。
green fluorescent proteinがいかにすごいか初めて実感しました。儲かってるんだろうなあ、GFP売ってる奴ら。(私は安易にDNAに特許をかけることはmother natureに対する冒涜だと思ってます。ちゃんと自分で発明したもので特許取れ!)


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