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取材一覧

日経BP取材

日経BPムック「変革する大学」シリーズの企画「大阪大学基礎工学部」の取材が2006年5月31日に行われました。


日経BP取材の様子01


日経BP取材の様子02

インタビュアは日経BP企画編集長の柴原さんと、ライターの山田さん(女性)。 後ろで小生の写真をばちばちとっているのはカメラマンの山田さん。 柴原さん、ライターの山田さんは、東京大学、早稲田、慶応をはじめ多くの大学でこのシリーズを担当されてきており、 すでに多くの研究者とのインタビューをこなしておられるからか、質問はまことに要を得ていて手際よく、特に山田さんは、こちらをのせて気分よくしゃべらせるのがとてもうまい。 基礎工学部とはなんぞや、からはじまって機能物質化学領域の話、環境調和型触媒や音で集まる分子など研究の話、若者へのメッセージ、小生の若いときの話まで気持ちよく話してしまいました。 カメラマンの山田さんも、インタビューの最中私に分子模型を持って欲しいとか、ディスプレイの電気を入れて欲しいとか色々注文をつけながらの撮影をこなしながら、 面白がって会話の中にどんどん入ってこられます。聞くほうは大変だっただろうけれど、小生にとってはなんとも楽しいときを過ごさせていただきました。 1時前からはじまったインタビュー、終わったら3時半を過ぎていました。


日経BP取材の様子02

その後、音で集まる分子のデモンストレーション。飯田君が手馴れた手つきで解説してくれます。 みなさん、たしかに不思議だといって驚いてくれます。実験の説明やカメラマンの注文に応じて忙しくして、つい写真撮影を忘れておりました。 これはそのとき使用したサンプルで、右からゲル化剤、それの低濃度シクロヘキサン溶液に超音波を照射して作成した透明ゲル、アセトン溶液から同様の条件で作成した不透明ゲルです。


大阪大学生活協同組合「阪大ウォーカー」取材

阪大生協の学生編集機関紙「阪大ウォーカー」の取材が2006年4月11日に行われました。


大阪大学生活協同組合「阪大ウォーカー」取材の様子01

インタビュアは基礎工学部システム科学科2年生金城 健君と人間科学部2年生小林 亜祐未さん。 雑誌編集にあこがれて生協学生委員会にある機関紙編集部の門を叩かれて以来、勉強に、締め切りに忙しい生活を送っているとか。 お二人ともまじめで立派な学生さん。研究の話につい、熱中してしまい、途中で録音テープが何度も終わってしまって、ちょっと申し訳なかったです。
途中から、小生の学生生活はどのようなものでしたかと聞かれて、お恥ずかしい限りの私のお話を披露。いや、学生さんは聞き上手で困ってしまった。


大阪大学生活協同組合「阪大ウォーカー」取材の様子02

後見人の大阪大学生活共同組合生協センター 依岡孝子副長と4人で記念撮影。 依岡さんはできてすでに10年になるこの機関紙の、学生による自主運営をしっかりサポートし見守っておられる心強いお方。 研究の内容などの話にも、どんどん入ってこられ、大変楽しい時間になりました。 学生さん2人は、生きがいを持って充実した学生生活を送っているようで、こちらもなんとなくうれしかったです。 今後の阪大ウォーカーの発展とお二人の活躍が楽しみです。


朝日新聞社 月刊誌「論座」取材

朝日新聞社の月刊誌「論座」の巻頭グラビアページ「最新!J科学」のテーマとして音で集まる分子が取り上げられ、2006年2月15日に取材が行われました。


朝日新聞社 月刊誌「論座」取材の様子01

インタビュアは「最新!J科学」の文と写真を担当するカメラマンでサイエンスライターでもある藤吉”とーきち”隆雄さん。 科学の幅広いバックグラウンドを持つ、有名なカメラマンです。 彼のホームページをみればわかるとおり、メジャーカメラ雑誌の講師から一流芸能人、モデル、科学者、飛行機、素人女性撮影まで、守備範囲はやたらに広い。 多忙な藤吉さん、今回はファッションモデルの撮影を終えて東京から研究室にやってこられました。 なんと大学ではコロイド化学や物理を少し研究したことがあるそうで、研究テーマに関する理解は、この人本当にカメラマンなのと思う驚くべきものでした。 私が化学作用の奥深い話をしても、それは面白い、と本当にわかって目を輝かせて聞いてもらえます。 質問も正鵠を射るものばかり。さすが天下の朝日新聞社が、文章まですべて任せてしまっているだけのことはある、余人をもって変えがたい鬼才といってもいい人です。 こちらも、うれしくなってきて説明に熱が入ります。


朝日新聞社 月刊誌「論座」取材の様子02

M1の飯田将行君の瞬時ゲル化のわかりやすいクリアなデモンストレーションを、藤吉さん目を輝かせて見ています。 本当に科学がお好きだということが伝わってくるでしょう?インタビューの間中「面白い、面白い」の連発です。

さて、説明を聞き終えた藤吉さん、「うーん」とうなって、どこかで巻頭グラビア写真の構図を考えさせてくれと言い出します。 教授室でお一人でノートに色々なアイデア書き込んで長考の末、私に相談。なんと

「分子模型にヘッドホンかけさせたらどうですか」

小生仰天。それは面白い、いけーと思ったが、彼は意外と冷静で、音は空気振動でも分子は集合しますか。と聞いてくる。 それは次世紀の現象で、現時点では液体を介した強度併進運動でないと効率が出せないだろうと答えたら、「ではうそになってしまうのですね。それでは無茶は止めましょう。」との答え。 ああ残念。


朝日新聞社 月刊誌「論座」取材の様子03

安定な溶液にびーっと3秒も音をかけるともう完全にゲル化する。ゲル化したものは安定で、また熱で戻せる。 戻したものは放置してもずっと安定な溶液。溶液は音をかければ何度でもゲル化させられる。 発見以来何度みても、時間をかけて理屈まで究明したのにやっぱり気持ちの上では不思議だなあ。

左からゲル化剤の粉末、アセトン溶液、それに超音波をかけて瞬時作成した不透明ゲル、シクロヘキサン溶液に超音波をかけて作成した透明ゲル。


朝日新聞社 月刊誌「論座」取材の様子04

最終的に藤吉さんが考えたデザインも秀逸。 彼の頭の中の世界を巻頭グラビアとして実現させるために撮影が開始されました。 若い頃カメラに凝ったこともあって300mmF2.8(通称さんにっぱ)と呼ばれる望遠レンズまで所有している私としては、 日本のメジャーメディアシーンで活躍する本物のプロカメラマンの仕事をこの目で見られる願ってもないチャンス。 聞けばメイン機器はニコン製デジタルカメラでセットでは 100万円以上もするもので、アタッチメントは素人には入手不可能なニコン製だとか。 飯田君、和久田君は藤吉さんの注文どおり手の角度の微調整を繰り返す格闘が続きます。 「あっ、それいいですねえ。1,2,3はい。ぱしゃ。いいねえ。」と、飯田、和久田両君まるで女性グラビアアイドルになった気分だったことでしょう。

休憩を挟んで、再挑戦、たった1枚の写真のための藤吉さんの鬼気迫る撮影は続きます。 突然、ああ、できました。と藤吉さん。カメラのモニターで見せてもらうと、まさにグラビアの表紙の高品質映像。 実験室のチープな素材だけでこの映像。やっぱりトップレベルのプロの仕事はすごいです。 これ読んで、写真見たくなった人は、「論座」買ってください。


朝日新聞社 月刊誌「論座」取材の様子05

藤吉さん、有機化学実験室特有の複雑配管をご覧になって、「この何やってるのか訳のわからない複雑な感じが素人受けします。」 といたくお気に召した様子で、3ページ目の文章の途中に挟み込むカットは研究室での実験風景に決定。 次は、飯田、和久田両君による実験台での撮影です。こちらは、比較的すんなりと撮影が終了しました。 それにしてもこのスナイパーのような標的に向うカメラマンのど迫力お分かりになりますでしょうか。 いままで私の人生で出会ってきた色々なカメラマンとはレベルが違いすぎます。


朝日新聞社 月刊誌「論座」取材の様子06

3時間半に及ぶ取材でした。藤吉さん、東京に戻られたらなんとK1で活躍中のあの元横綱akebonoの取材だそうです。 皆様ご苦労様でした。


オランダテレビ局 VARA TV 来る

オランダのキー局VARATV(3チャンネル)のニュース番組Nieuwslichtで、日本の科学の特集を組むことになり、 化学分野で唯一の取材として「音で集まる分子」の取材に3名のスタッフが、2006年1月13日はるばるオランダからこられました。 VARATVはオランダ、ベルギー、ドイツ北部などのオランダ語圏で放映しているメジャーテレビ局で、 編集後の2月のゴールデンタイムにニュース番組の中での放映が予定されています。


オランダテレビ局 VARA TV取材の様子01

インタビュアはオランダの久米 宏、オランダ人なら誰でも知っているMenno Bentveldさん。 金髪で長身、とてもかっこいい人です。科学特集の番組を持っていて博識かつ、好奇心旺盛です。 話を真剣に聞いてわからないことは、どこまでもどこまでもがんがん質問してきます。 こちらはカメラとマイクがオンの状態で、なれないことに一生懸命。 途中で、少しNMRとか顕微鏡と言う言葉を入れた瞬間、それは一般人にはわからないよ、と言われそれではこれでどうだとばかり、本物の洗濯バサミを持ち出して再度挑戦。 洗濯バサミを使った説明にはおおとばかりに乗ってきてくれて、最後に「クリアにわかったよ。有難う」といってくれました。 こちらにビデオカメラを向けているのは、Daan Van Alkemadeさん。冷静沈着に番組を作っていく人。 茶目っ気出してこちらを写しています。セカンドカメラの担当はとてもチャーミングなElena Maria Lindemansさん。 男性陣はお二人とも身長2メートル近くあるのかなあ、でも座れば急に小さくなって写真で見ての通り私と同じ。一体どういうこっちゃ。 みんなパワーあふれる、きさくで理知的でとても優秀な人たちでした。


オランダテレビ局 VARA TV取材の様子03


オランダテレビ局 VARA TV取材の様子02

私の説明が終わると、今度は実験室で音による瞬間ゲル化の撮影です。 M1の和久田幸嗣君、飯田将行君がセットアップした超音波シンセサイザーの前での撮影が続きます。 Menno Bentveldさんは、「わーお。数秒で固まったよ」ここでも華麗に振舞います。 横で見ていてもとにかくかっこいい。主にやってくれた学生さん2人は、ばっちりテレビカメラに収まっていてよかったです。 学生さん、「先生、言っときますけれど僕はくちはききませんからねっ」と念を押していたのに、 Mennoさんに不意に聞かれて堂々とカメラの前で英語でしゃべっていました。


オランダテレビ局 VARA TV取材の様子04

世界から人がきてくれる研究にしてくれた、立役者,世界初の音がきこえるかわいい分子anti-Pd2L2 (n= 5)です。 これだけあれば部屋中プリンにできます。


オランダテレビ局 VARA TV取材の様子05

撮影終わって、談笑。新幹線の切符検札で車掌さんが帽子とってお辞儀して、なんと車両を出て行くときもう一度同じことをする。 オランダではほら切符見せろなので、腰が抜けるほど驚いた。どこへいってもみんな親切ですごい国だと言っていました。 きっといろいろ他にもあるだろうけれど日本はやっぱりすごい国なんだ。オランダ対日本、コンチネンタル・アイランド文化論で盛り上がりました。 子供の写真見せ合ったり、楽しかったです。 この間も他のスタッフは研究室を撮影してお仕事こなしていました。


オランダテレビ局 VARA TV取材の様子06

廊下を学生とディスカッションしながら歩かされたり、いろいろなカットをとって、すべての撮影工程が終了し、皆で記念撮影です。 たっぷり2時間の取材でした。もちろんこのために小宮助手、高谷助手など研究室スタッフの多大なサポートがありました。ご苦労様でした。 彼らは、次は東京でロボット研究の取材です。日本国民の一人として日本にいい印象を持って帰って欲しいと願うばかりです。