クマムシって不思議!!
吉澤 万里子
後藤田 潤
クマムシって何!?
体長50μm1.7mm位の土壌微生物
生息地:草むらの苔や、地中、水辺、海岸の砂中など
色:食べ物によって異なり、赤、紫、青、黄、 茶、半透明など様々
 
クマムシの耐乾燥性
・通常は、体重の85%を占める水分を3%まで減らすことができる
・乾燥と共に体内にトレハロースが蓄積され、タン状態活動停止状に変形
・水分を加えると、活動再開

タン状態って凄い!!
・耐温度
 ほぼ絶対零度の 272 から 151 ℃まで耐え抜くことができる
・耐X線
 57 万レントゲンに耐えられる
 (人間の致死線量(半数の人が致死)は約 500レントゲン)
・耐真空
 10-9気圧まで耐えられる
・耐圧
 6000気圧の高圧に耐えられる
 (通常、微生物では 300気圧 で増殖と代謝が止まり、
  3000気圧でほとんどのバクテリアと多細胞生物が死ぬ)

実験内容
1 コケ採取
 発見場所
 
2 耐乾燥性
実験方法
・コケを水に戻し、それを
 スライドガラスにとり、
 顕微鏡で観察
・発見したクマムシを自然
 乾燥させ、1週間後に水
 を加え、顕微鏡で観察
結果
・水を加え約20分後に完全
 に生き返った

画面をクリックすると動画をダウンロードできます。
 
3 液体窒素
実験方法
・乾燥させたクマムシをプレパラートごとアルミ箔で包み、液体窒素 77K)に入れた
・プレパラートを取り出し、水 を加え、顕微鏡で観察
 
結果
・水を加えて約10分後に完全に
 生き返った
 


4 真空

実験方法
・スライドガラス上で乾燥させた
 クマムシをデシケーターに入れ、
 真空 ポンプで約1時間ひいた
・スライドガラスを取り出し、水を
 加え、顕微鏡で観察
結果
・水を加え、約15分後に
  完全に生き返った



まとめ

・クマムシは、乾燥させても、水を加えると完全に復活した
・乾燥状態(タン状態)では、低温(77K)、真空中でも水を加えると完全に復活した
今後の課題
・どれくらいの高温まで耐えられるか
・どれくらいの圧力まで耐えられるか

home